アーモンドやマカダミアナッツのまわりをぐるりとチョコの層が包むチョコレート菓子は、世界中で親しまれているベストセラー商品です。日進乳業は、その高いコーティング技術を生かし、代表的なアーモンドやクッキーのチョコレートコーティングを手がけています。チョコレートエ場では、販売量の多いアーモンドチョコレートを効率良く生産できるよう工夫しています。チョコレートコーティングに最適な環境は、室温20℃前後、湿度50%以下のクリーンな空間です。工場では、防虫対策のために窓を排除し、一年中この環境に保たれています。また、チョコレートが通る配管や、温風、冷風の吹き出し口などにもきめ細かな配慮を施し、最適な設備を整えました。品質とおいしさを追求するために、技能をみがき技術を高めてきた日進乳業だからこそできるチョコレートコーティング製品です。
溶解されたチョコレートは厳重な湿度管理の中、繰り返しスクリーニングされることでより一層の品質が確保されます。微細な異物も高ガウスのマグネットと高密なメッシュフィルターが補足、除去します。天然素材から出来上がるチョコレート、スクリーニングの最終仕上げを経て、いよいよナッツやビスケットとのおいしい出会いが始まります。
コーティング菓子の生産ラインに不可欠な機器が、材料を転がして順に層をつくるレボルビング・パンと呼ばれる釜。チョコレートエ場には、48台のレボルビング・パンがずらりと並びます。質の高い製品をつくるためには、質の高い心と道具が必要であるという考え方のもと、設備機械のひとつひとつ、工程の一コマ一コマを大切にし、このレボルビング・パンも常にメンテナンスを施しています。
日進乳業は、釜の回転速度、核となる材料の投入量、吹きつける風の温度や量などの科学的分析に、技能者の技をプラス。この技術の確立により、多品種のコーティング製品を大量生産することも、コーティング製品の品質そのものをアップさせることも可能になりました。また、温度や湿度にとりわけ敏感なチョコレートを何層にもコーティングし、滑らかに仕上げるためには、美しい製品をつくりたいという生産者の感性も必要です。日進乳業では、生産に携わるすべての人間に対する社員教育を徹底し、おいしさへのあくなき挑戦を続けています。
